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神楽坂坂上の比丘尼坂(びくにざか)で、猛暑をひと時忘れさせてくれる涼やかな香りに出会えます。
坂途中にある畳屋さんのイグサの香りが、森林浴に勝るとも劣らずと言われる癒しの効能があるようです。
イグサは夏の季語で、茎を畳表やござ、帽子、枕などの材料になり、癒しの香りは、森林の香りをはじめ、お茶葉、香附子(こうぶし)バニラなどの成分が含まれています。
いずれの香りの成分も、リラックス効果や鎮静作用に秀でているので、畳と○○は新しい方が良いと言われてきたのでしょうね。
神楽坂坂上の比丘尼坂に店を構える山形屋小関畳店(天神町30番地)の店先には、にゃんと猫ちゃん用の畳が並んでいます。
インテリアとしても素敵だと思いますが、飾られている写真の被写体は、なぜか猫ちゃんばかり。
不思議に思って写真を眺めているとご主人が「ミニ畳を購入された方が、猫と一緒の写真を贈って下さるんですよ」と教えて下さいました。
ミニ畳の他にも、店先に草履とパスケースが並んでいます。
比丘尼坂は、神楽坂駅から徒歩3分、神楽坂通りから北に下る坂です。
駅に抜ける坂として、朝夕人並みが多い場所ですが、昔ながらの閑静な住宅街です。
山形屋小関商店の斜め前のお宅の桜樹は、本当に見事な枝ぶりで、毎年楽しみにしているほどです。
神楽坂の散歩コースには、外せない比丘尼坂です。
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