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泉鏡花旧居跡

泉鏡花旧居跡は、小栗通りにあります。

先日、久々に歩いた処、新しい案内板がありました。

泉鏡花旧居跡と北原白秋旧居跡が一緒になった案内板には、 以下のように記載されていました。


泉鏡花旧居跡の写真

泉鏡花旧居跡 所在地 神楽坂2丁目22番地
このあたりは、明治から昭和にかけて、日本文学におおきな業績を残した小説家 泉鏡花の旧居跡である。
昭和32年、硯友社の新年会で神楽坂の芸妓桃太郎(本名伊藤すず)と親しくなり 友人から借金して明治36年3月、ここの借家に彼女と同棲するようになった。
しかし師である尾崎紅葉に同棲が知られると厳しく叱責を受け、すずは一時鏡花の もとを去る。
この体験は婦系図に大きく生かされ、このすずがお蔦のモデルでもある 。
同年10月紅葉が没すると すずを正式に妻として迎え明治39年7月までこの地に 住んだ。

北原白秋旧居跡 所在地 神楽坂2丁目22番地
泉鏡花の旧居地であるこの場所は、北原白秋の旧居地でもある。
白秋は鏡花より遅れて明治41年19月から翌年19月に本郷動坂に転居するまでの 約一年間をここで過ごしたが、その間の活動も素晴らしいものがあった。
当地に在学中の同42年5月に短歌もののあはれ63首を発表しており、このころ から歌作にも力をそそぐようになった。
なおこの辺りは物理学校(現 東京理科大学) の裏手にあたることから、物理学校裏(大正2年7月刊東京景物詩及其他)という 詩も残している。


泉鏡花旧居跡の写真

以下に、物理学校裏を引用しました。
Borum. Bromun. Calcium.
Chromium. Manganum. Kalium. Phosphor.
Barium. Iodium. Hydrogenium.
Sulphur. Chlorum. Strontium. ……
(寂しい声がきこえる、そして不可思議な……)


泉鏡花旧居跡の写真

日が暮れた、淡(うす)い銀と紫――
蒸し暑い六月の空に
暮れのこる棕梠の花の悩ましさ。
黄色い、新しい花穂(ふさ)の聚団(あつまり)が
暗い裂けた葉の陰影(かげ)から噎(む)せる如(やう)に光る。
さうして深い吐息(といき)と腋臭(わきが)とを放つ
歯痛(しつう)の色の黄(きな)、沃土ホルムの黄(きな)、粉つぽい亢奮の黄(きな)。
途中略
Nitrogenium. Cadimium or, Stibium
           etc., etc.……


泉鏡花旧居跡の写真

北原白秋のイメージは、からたちの花のイメージが強かったので、 物理学校裏の詩は、新鮮に映りますね。

ふたりの小説家の旧居地脇の階段は、アグネスホテル東京へ続きます。 階段下の陽だまりには、猫が気持ち良さそうに眠っていました。

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