スポンサードリンク
新宿区には、比丘尼坂がふたつあります。
ひとつは本塩町、尾国坂(びくにさか)の別称がある比丘尼坂。
坂上と坂下の標柱には、
御府内備考によると昔この近くの尾張家の別邸に剃髪した老女がいたことから こう呼ばれたという
と記載されています。
もうひとつの比丘尼坂は、神楽坂駅2番口近く徒歩1分。
矢来町と天神町の間を抜け、中里町に北へ下りる緩やかな坂道。
朧の坂の別称を持ち、坂上は早稲田通り、坂下は堀部安兵衛が新川から高田馬場なで駆けたと言われる古道。
残念ながら本塩町の比丘尼坂とは違い、標柱が立っていないので詳細不詳です。
東京の坂の歴史や成り立ちなどを紹介している江戸東京坂道事典には、
天神町と矢来町の境を北へ下る 坂で、坂上わきに京ビルというのがある。 途次、曲折してさらに中里町16番へ下る小坂で、一帯は戦災後再興した小住宅地である。 坂名のおこりは、この辺に往昔、尼寺があったためだと伝えられる。
と記載されています。
比丘尼坂と並行した東側に、昭和44年に開園したあかぎ児童遊園があります。
神楽坂駅2番口から、100メートルほど北に下りた住宅街、所在地は赤城下町21番地。
地元の管理が行き届いている児童遊園で、開園時間以外はしっかり錠が下されています。
園内には、坂の傾斜を利用した2頭のゾウの滑り台があり、公園のシンボルの遊具です。
坂の高低差を生かした設計の滑り台は、あかぎ児童遊園オリジナル。
地元の子供たちには、ゾウさん公園と親しまれています。
比丘尼坂下の通りは、赤城坂上に通じた古道。
堀部安兵衛が、亀島橋から高田馬場に疾走った道と伝えられています。
スポンサードリンク