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かくれんぼ横丁は神楽坂三丁目一番地、神楽坂仲通りと本多横丁を結ぶ歩行者専用道路。
日本でも数少ない、大正時代の花街特有の名残が残る路地で、黒塀と石畳のかくれんぼ横丁は、神楽坂の三大路地のひとつにも挙げられ、人気のあるスポットです。
日中は静かな住宅街のようですが、飯田橋駅から徒歩五分の軽子坂を上った好立地条件にあるかくれんぼ横丁は、夜になると有名割烹やレストランの明かりが灯ります。
かくれんぼ横丁の名は、狭い辻とクランクがあり、突然視界から消える様に由来しているそうです。
黒塀越しにタワーマンションが見えるようになり、神楽坂の街並みも変わりつつあるんですね。
神楽坂は猫の似合う街と言われ、街のあちらこちらで歩いている猫や、猫をテーマにしている店をみかけます。
かくれんぼ横丁の猫は、フランス語でひとつのお菓子という意味の「サロン・ド・テ アン・ガトー」のシフォンケーキを背負った黒猫で、アン・ガトーは、コーヒーが美味しい店と神楽坂で評判のオープンカフェ。
さて、昔の事ですが、かくれんぼ横丁の佇まいが危機に陥ったこともあります。
関東大震災にも耐えた地盤に強い神楽坂が、2007年3月の火事でかくれんぼ横丁の約400坪が焼けてしまったのです。
車の入れない狭い路地で消火活動が捗らなかった事と木造の建物が軒を連ねていた事により、鎮火まで約八時間かかったそうです。
跡地には一年後、再開発として頑強で、外観は神楽坂の粋を継承した飲食ビルが建てられましたが、焼失した老舗は再建されなかったそうです。
この再建されなかった店は神楽坂で芸者をしていた女性がひとりで切り盛りしていた、マスメディアでも度々紹介されたおにぎり屋さんのわか松。
こうして、神楽坂の店がひとつ消えたわけですが、かくれんぼ横丁の温故知新が感じられますね。
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