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神楽小路、紀の善勝手口に犬小屋ならぬ猫小屋が設置されている。
住猫は、神楽坂の著名な自由猫、ノンちゃん(年齢不詳)で、猫小屋は、ノンちゃんを愛する心やさしい方からノンちゃんへ寄贈。
神楽坂の自由猫ノンちゃんは、行きずりの初見にブラッシングをさせる強者だ。
猫の視線に合わせようとしゃがみ込むとゆっくりと足元にやって来て、無言で背を向ける。
猫が無言で背を向けた時は、ブラッシングの合図だ。
慌てて、ブラシを探すと用意されているかのようにブラシは猫小屋脇に置かれいた。
ブラッシングの極意は、猫の名をささやきながら手を休めない事。
猫のお願いに、無言で答えるのは野暮の一言。
ノンちゃん、 ノンちゃんと声をかけながらブラッシングをさせて戴いた。
が、しかし、自称愛猫家の私も、自由猫のブラッシングは初体験。
天下の公道で、緊張し、感動を覚えた。
そして、いささかの戸惑いをかんじながらも、手を休めること無くノンちゃんのブラッシングを続けた。
ノンちゃんは長毛で、少し固めだが、櫛通りは滑らかであり、日々のお手入れにつつがないことを伺い知ることが出来た。
神楽小路は、神楽坂通りと軽子坂を結ぶ歩行者専用道で飲食店が軒を連ね、夕刻、ネオンが灯る前の一時は業者の人達が足早に行き交う通りだ。
神楽小路でブラッシングされているノンちゃんに足を止める勤務中の男性は、ノンちゃんの無防備な姿に驚き、癒されるように見えた。
都会のオアシス 、神楽小路でのノンちゃんとのふれあいは、貴重な一頁となった。
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